
連休が終わる現実からの逃避のため、この期間に諸々の作業の合間を縫って読んで良かった本について突然のおすすめを始めます。宇野さんのイラストが美しい表紙の『トリニティ』は、それでも私たちは誇りを持って生きましょう、という感じを味わいたい人におすすめです。どんな生き方も、肯定も否定もするわけではなく、そんな諦念というか達観のなかにも、脈々と受け継がれる生への想いのようなものが確かにある。
窪さんの本はいつも、これでもかというくらいに容赦無く酷な現実を具に描き出しながら、最後に特別な救いを与えるでもなく、セ・ラ・ヴィだよねとさらっと締める。それでいて物語の根底には常に血が通っていて、その温かさが堪らない魅力です。
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しをんさんの少女小説モノは、とにかく中井英夫に命脈を通ずるお耽美観、溢れ出る女子校育ち感、そこはかとないオタク性の混成が素晴らしいのですが(よく山田詠美の青春ものとの対比を思います。こちらも相当好きですが、自分にはちょっと眩しすぎてしまう)、「ののはな」は、またそれらのエッセンスが凝縮された集大成ではと感じ入りました。特に、女子校に通った経験があり、かつその学校が大嫌い、まではないとしてもその時期の自分に何らかしらのアンビヴァレントな感情を抱いている人。それからロミジュリ的ロマンスに惹かれがちで、ちょっと引き摺り傾向のある人におすすめです。
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特に何も意識はせず、勢いで続けて読みましたが、時代設定やテーマ性、問題意識など、通底するところの非常に大きいと感じる2冊でした。
アップするということは、誰かに届くと良いなと願っているということです。蛇足を承知ながら、どちらも登場人物がほぼ女性です。
