最後にまともなお出かけをしたのがこの写真を撮った日で、それからもうひと月以上経つ。

最後にまともなお出かけをしたのがこの写真を撮った日で、それからもうひと月以上経つ。

引き籠って現実を直視することから逃れている一方、そうすると否が応でも自分自身と向き合うことになる。潜るならいくらでも深くまで降りて迷子になってしまうかもしれないし、先を見ようとすると不透明で、際限なく広がるものたちをどこからどう処理してゆくか途方に暮れそうになる。

家族以外の誰とも接触しなくなってから、別の世界線で生き始めたみたいに感じている。ほとんどの時間は文字を読むことに費やされているので頭のなかではトリップしまくってるけど、視覚や触覚はすでにだいぶ衰えている気がする。

これから世の中が少しずつ元の動きを取り戻していくのかすっかり変容してしまうのかわからないけど、再びそれに心身を適応させてゆくことになる。

ぽつねんと佇んで、何が起きても動じずただ雨風に浸食されるに任せているこの方たちのようにせめて心は構えていたいなと思う。