

ひとつひとつの展示資料はさることながら、どちらも企画者の方々の傾けた情熱が直に伝わってくるようで大変興奮しました。『新青年』展はとにかくボリュームたっぷり、練られた構成で解説パネルの一言一句が熱い(まず展示タイトルが熱い)。猟奇耽異(佐藤春夫によるCuriosity Hunting の訳語)展は乱歩と周辺の作家達の個々の関係について、資料の裏話を交えながら展開される学芸員さんのトークが愉しかった。
この時代に雑誌がもっていた力を生々しく感じられ、二つの展示合わせて「探偵小説」の確立のために乱歩がいかに政治的にうまく立ち回ったかも把握できて興味深かった。
敬愛する谷崎から贈られた次の書を、乱歩はずっと大切にしていたそうです。いいなぁ。
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うばたまの夜のまぼろし夢ならば昼見し影を何といふらむ
