

2年間の滞在を終えてパリを離れるにあたり、このさまざまに入り乱れて大量に押し寄せてくる強烈な感情たちはなんだろうかと考えていたのだけれど、ひとつずつ分解して総合してみたところ、とても恋に近い何かなのではないかという、すごく月並みな結論に至った。
だとしたら、ただでさえ恋は厄介なのに、街だと成就することもないし、おパリはやはり手厳しそう。でも、そのぶん終わりも見えないし、飽きることもなさそうで、ちょうど良いのかもしれない。これからの人生で、この感情とうまく付き合っていけるといいなと思いました。
そして久しぶりに東京に戻ります。大人になってから初めてこれほど長い期間離れることになった、ずっと自分にとって切り離せない存在であり続けてきた街を、またあらたな目で見つめられるといい。
留学生活は反省しかないものの、言葉というものの持つ底知れない力と、時に残酷に突きつけられるその限界とをこれほど深く考えた時間はこれまでの人生ではなかった。言葉でないものの大切さもまた知った。この期間、ともに時を共有してくれたすべての人たちに、心からの感謝を捧げます。
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写真はいつかの雨の日に撮影した、カフェのくまさん
