Edvard Munchはたぶん本当に大好きな画家のひとりで…

Edvard Munchはたぶん本当に大好きな画家のひとりで、2018年の東京都美術館での展覧会はこれまで自分が行った展示のなかでも特別に印象に残っているのだけど、この9月からオルセー美術館でなんともタイミングよく企画展が始まった。

正直なところ構成や解説に関しては、都美での展覧会の方が個人的な嗜好にずぶずぶと刺さったのだけれども(家族の死や友人関係、性愛をめぐる苦悩や恋人との諍いをはじめ、私生活の伝記的要素が比較的詳しく解説され、狂気とすれすれの精神を深く掘り下げてくれている感じがしたので)、オルセーの今回の展示はムンクの画家としての活動、制作スタイルや技法の特徴を幅広く紹介するという至極真っ当(?)な趣旨で、初めて知ったエピソードもあり、絵画からデッサン、版画と点数も多くとても充実していた。二つの展覧会の性格の違いは、「共鳴する魂の叫び」と、« Un poème de vie, d’amour et de mort » というサブタイトルにもあらわれている…のかも。

一枚目の写真は、ひと目見るなり惹きつけられてしまった女の子。

“The Green Room”というシリーズを構成する作品のひとつで、タイトルは« The Murderess »。

ああそっか、殺しちゃったんだね、って、気がついたら心の中で彼女に声をかけていました。

数年の間にふたつの都市で、好きな画家の大規模な回顧展を訪れる機会を得たのは幸運だったかもしれない。どちらもかなり混雑しており鑑賞するのに適した環境とは言い難かったものの、それでも面と向かい合うと周囲の人の気配がすべて無化されるかのように深く没入させられてしまう力が作品にはあり、存分に魂を共鳴させたのちに、明日からまた生きていかなければなという気力をもらえたのでした。

自分の趣味や関心の範疇では、これまで北欧にはほとんど縁がなかった。

でもいつか、オスロのムンク美術館に行ってみたいし、彼が描いていた夏の白い夜も体感できたらいいな。

La Meutrière, 1907, Oslo, Munchmuseet