• ミラノから電車で北西へ1時間半ほど、アンジェーラというロンバルディア州の街にある人形博物館を訪ねた。

    小規模な施設かと思っていたけれど、足を踏み入れてみたら、12部屋にわかれた広い展示空間、18世紀から現代まで時系列に並べられた人形たち、関連する小物、児童書にゲーム、それから特に人形の素材に焦点を当てた詳細な解説と、極めて充実していて専門性の高い人形博物館だった。(展示作品の1点ずつのキャプションがなかったのはちょっと残念だったけれど)

    1988年、Bona Borromeo Arese王女の人形のコレクションをもとに開館し、世界各地からの寄贈を受けて拡大を続け、2002年にはオートマタのセクションもオープンした。コレクションの主体は西欧の人形であるが、少しだけ離れた厩舎にある世界の人形というセクションには、アフリカや南米、アジアの人形が並び、収集家であるSergio Nozza Bielli氏の寄贈による日本の人形も数多く展示されていた。

    美術館はマッジョーレ湖のほとり、中世に建てられた城塞の内部に位置する。展示を観た後に登った塔から眺める静謐な湖と、夏の光の注ぐ庭園の美しさが目に灼きついた。

    展示室は人も少なくほぼほぼ独り占めの状態であったけれど、ここを訪れていた人たちのほとんどは、湖畔への観光の一環として城塞を見に来る人たちであったように思われる。わたし自身も教えてもらうことがなければきっと見逃してしまっていたはずで、この場所を知り、訪れる機会を得られたことを心から嬉しく、そして有り難く思う。

  • ベルリンの博物館島、旧国立美術館の展示室に入るとまず出迎えてくれたのが、ヨハン・ゴットフリート・シャドウという彫刻家による、プロイセン王女ルイーズとフレデリカ姉妹の彫像でした。肩を組む女の子同士のモティーフって、あまり見たことがない気がする。

    隣のボーデ美術館では、16世紀にニュルンベルクで制作されたという女性型の球体関節の人形を見つけた。

    1.Johann Gottfried Schadow, The Princess Group, 1797, Alte Nationalgalerie, Berlin

    2.Female jointed doll, Nuremberg c. 1520,  Bode-Museum, Berlin

  • ベルリンから日帰りで訪れたワイマール。高校世界史を通じて名前を知っていたくらいだったけれども、明るく朗らかな街で、ゲーテやシラーの家、バウハウスのミュージアムをはじめとして、この地でいかに文化が華開いてきたのかを感じ取れたように思います。

    画家クラーナハの生地でもあり、教会で彼の描いた大きな祭壇画を見ることができました。

    私がワイマールを訪問した日の翌々日からちょうど、アンナ・アマーリア太公妃図書館でクラーナハの展覧会が開催される予定だったらしく、図書館の内部も見逃してしまったのが惜しまれます。

  • 大昔に、とある小説で初めて「ロココ」なるものを知って以来、ずっと興味を惹かれながらもこの様式の建築を目にする機会があまりなかったのですが、ポツダムのサンスーシ宮殿は、美術や文学、音楽を愛好したという城主フリードリヒ二世の頭の中のお花畑をそのまま再現したような内装で(良い意味です)、この様式の精神的なレベルでのエッセンスに初めて触れることができたように感じました。

    フリードリヒ二世にとって宮殿は、度重なる戦争をはじめとする苛烈な現実からの休息の場であったのだと説明がありましたが、理想を追究したこのユートピアに心身を浸す時間があったからこそ、軍事や政治の手腕も大いに発揮できたのかしらと想像してしまいます。

    自然に対する深い愛は装飾にふんだんに織り込まれていて、壁や天井の隙間を埋め尽くすように這う葡萄の蔦や、シャンデリアの周りに張り巡らされた金の蜘蛛の巣の装飾も、目に愉しかったです。

    同じくサンスーシ公園のオランジュリー宮の外観はなんだかリゾートホテルみたいで、新宮殿には海の洞窟風の広間があり、ディズニーシーのマーメイドラグーンかなと思いました。

  • 「読書する少女」をテーマにした特集。

    Cahier Robinson n° 51, “Ces petites filles qui lisent”

    Artois Presses Université
    EAN: 9782848325347
    Prix : 16 EUR
    Date de publication : 26 Avril 2022

    https://www.fabula.org/actualites/cahier-robinson-n–ces-petites-filles-qui-lisent_107800.php

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    Catherine Borot Alcantara « La vulgarisation des sciences à destination des fillettes au XIXe siècle : une fiction spécifique »