« Laure de Berny, grande égérie de Balzac »
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バルザックの恋人であり、ミューズであり、『谷間の百合』のモルソフ夫人のモデルともなったロール・ド・ベルニー(Laure de Berny)についてのfrance.tvのムービー。
1821年に22歳のバルザックと出逢った当時、彼女はすでに45歳で、9人の子どもの母親だった。
猛烈にアプローチをする青年に対し、ロールははじめは娘と結婚するよう勧めるが、バルザックが愛していたのはあくまでも母親である彼女だった。一度二人が関係を結んで以降、彼女は精神面、金銭面での大きな支えとなり、彼の原稿を読み、執筆の才を高めもしたのだが、何よりも決定的であったのは、バルザックの書くものを全面的に肯定し、彼に欠けていた自信を与えたことだった。
二人の関係は14年に及んだが、彼女が心臓病で亡くなったときにバルザックはフランスを離れてイタリアにおり、彼女の最期を看取ることができなかった。このことは彼にとっての大きな後悔として残ることとなる。
説明されているように、バルザックの著作は同時代の女性たちからの評判が高かったのだけれど(« Enfin un homme qui nous comprend » とヨーロッパ中の女たちが言った)、その理由のひとつとして、彼女のような女性との深い交流があり、愛していたことによるだろうと。
« Elle a été un dieu pour moi, elle a été l’amie, elle a été le conseil, elle a fait l’écrivain. Si je vis, c’est pour elle. Elle était tout pour moi. »
もとはニンフを意味する« égérie »という言葉を、現在のようにインスピレーションの源となる女性といった意味で初めて使ったのはバルザックであるそう。